交通事故にあった話 2
病院に救急搬送された。
病院についてからとりあえずレントゲンを取ることになった。(CTだったかもしれない)
ベットが動く振動で骨折部がかなり痛む。
処置する場所に着いた。いろんな人が私を観察してくる。
遠くの方からおそらく女子中学生であろう泣き声が聞こえてきた。おそらく痛みに耐えかめたのだろう。
その声を聞きながら自分が痛みで泣いていないことに気づく、大人になるというのはこういうことだろうか。
私を取り囲んでいた人たちが手際よく処置をしていく、正直容赦ないなと内心思っていた。
黙っていたら痛いことが伝わっていないのかと思い
痛みが走るたびに『痛い』と叫んでみた。
診断の結果、足の骨が完全に折れていると伝えられた。
大腿骨転子部骨折はギプスをつけることができないから手術すると言われた。
心の準備は何もできていなかったが、この痛みが治るならと思いまあやってくれと思った。
しかし今日は手術ができる医者がいないらしく、手術を受けるのは翌日になると伝えられた。
その後、束の間の放置プレイをくらい、再度私の周りに集いしものたちが現れた。
手術を受けるまで足を牽引しておく必要があるらしい。漫画でよく見るやつかとなんとなく予想がついた。
膝に局部麻酔をされ、『今から膝に穴を開けて、牽引するためのワイヤを通すから』
そう言われた。
俺の同意はいらないの?と一瞬思ったが、すぐにやる気満々の医者がドリルで穴を開けはじめた。麻酔をしているためそんなに痛みを感じなかったが、ドリルが皮膚をねじ切る感覚が伝わってきた。
そうして私の左足は8kgの重りで引っ張られることとなった。